Amazonは、会話を常時録音・記録するAIデバイス「Bee」の新モデル2機種を発表した。腕に装着するウェアラブル型の「Bee Frontier」と、スマートフォン背面に取り付ける「Bee Eclipse」を展開する。CNBCが15日付で報じた。
今回発表したのは、手首に着けるウェアラブル端末と、カードサイズの録音デバイスだ。
報道によると、「Bee Frontier」は既存のウェアラブルモデルを改良した新製品。手首に装着できるほか、クリップで衣服に固定して使うこともできる。バッテリー駆動時間は従来モデルと同じく最大7日間。価格は75ドル(約1万1250円)で、従来製品の50ドルから値上げした。
Bee Frontierにはマイクを2基搭載し、ノイズキャンセリング機能も備えた。Amazonは、混雑したレストランやオープンオフィスでも必要な内容を抽出して記録できるとしている。
「Bee Eclipse」の価格は100ドル(約1万5000円)。身に着ける必要はなく、スマートフォンの背面にマグネットで装着して使う。Bee Frontierはすでに発売済みで、Bee Eclipseは近日中に投入する予定だ。
Amazonは2025年7月、米サンフランシスコのスタートアップBeeを買収した。買収額は公表していない。Beeが展開していたブレスレット型デバイスは、AIとマイクを備え、会話の録音や文字起こし、分析に対応していた。
Amazon Echoシリーズは、ウェイクワードが発せられた後に音声の取り込みを始める。一方、Beeデバイスは電源が入っている間、録音を続ける仕組みだ。Amazonはこれにより、会話の要約や直近数日の会話の確認、繰り返し話題に上る関心事の把握が可能になるとしている。
月額12ドル(約1800円)の有料プラン「Bee Pro」に加入すると、会話の要約と日次記録を無制限で利用できる。AmazonのショッピングサービスやAIアシスタント「Alexa Plus」、外部アプリとの連携にも対応する。
プライバシー面では、Amazonを含め誰もユーザーデータにアクセスできないと強調した。利用者は会話記録や要約をいつでも削除でき、音声データ自体は保存しない。録音中はLEDが点灯する。
競合製品としては、MetaのAIスマートグラス、「Muse Charm」、Plaudのカード型メモ端末、FriendのAIネックレスなどが挙がる。