韓国の固定回線インターネット速度が世界22位に後退したとする調査結果を受け、国会で通信3社の光通信網への投資不足を問題視する声が上がった。韓国科学技術情報通信部は、通信インフラ投資の拡大が必要だとの認識を示す一方、海外民間企業による調査については客観性に課題があると指摘した。
15日に開かれた国会・科学技術情報放送通信委員会の国政監査で、共に民主党のイ・ヨンヒ議員は、通信速度測定サービスを手がけるOoklaの調査結果をもとに、国内通信網への投資不足を取り上げた。
Ooklaによると、8月の韓国の固定回線インターネットのダウンロード速度は251.33Mbpsで、世界22位だった。ベトナムは301.48Mbpsで8位、タイは298.92Mbpsで9位と、韓国を上回った。都市別ランキングでは、ソウルは34位にとどまった。
イ議員は、国内の固定通信網の老朽化実態を全面的に調べるとともに、通信サービスの品質評価体系を見直すよう求めた。その上で「通信3社は収益性を優先し、光通信インフラへの投資を怠っている」と批判し、「固定回線の光通信網に十分な投資が行われてこなかった結果だ」と主張した。
これに対し、韓国科学技術情報通信部のチェ・ウヒョク情報保護ネットワーク政策室長は、「通信はAI時代の基盤インフラであり、その重要性には同意する」と述べた上で、「通信事業者が積極的にインフラ投資を進めるよう促していく」と説明した。
同部は7月、ペ・ギョンフン副首相と通信3社の最高経営責任者(CEO)による懇談会の後、官民協議体を立ち上げ、投資拡大策や政府の支援策を協議している。
一方でチェ室長は、Ooklaの調査結果について客観性の不足も指摘した。「どのサービスを対象に、どのような基準で測定したのかが示されておらず、速度データだけでは評価が難しい」と述べ、関連内容を別途報告する考えを示した。
韓国科学技術情報通信部は前日にも説明資料を公表し、Ooklaは国別の測定件数や契約プランの構成など詳細条件を開示しておらず、客観的な比較は難しいと反論した。これに対し、政府が昨年実施した品質評価では、国内の固定回線インターネット速度は500Mbps級で496.05Mbps、1Gbps級で987.70Mbpsだったとしている。
韓国通信事業者連合会(KTOA)も同日、Ooklaの調査結果は料金プランや測定環境の違いを十分に反映していないとして、詳細な測定データの公開を改めて求める方針を明らかにした。