Babylon Labsは、分散型金融(DeFi)レンディングプロトコル「Aave」の次期版「Aave V4」に向け、ビットコインを担保にステーブルコインを借り入れられる仕組みを提案した。BTCをBitcoinネットワーク上に残したまま、イーサリアム上の融資担保として活用する構想だ。
DeFiメディアのThe Defiantが14日(現地時間)に報じた。Babylon Labsは、Aave V4向けのガバナンス提案を公開し、ビットコインを外部チェーンへ移さずに担保として使う仕組みを示した。
提案では、Aave V4に2つのモジュールを追加する。1つは、ビットコインのみを担保として受け入れる「Babylon Spoke」。もう1つは、清算処理を担う「BTC Vault Swap Spoke」だ。融資原資はAave V4のHubが供給し、まずはステーブルコインの貸し付けを想定する。
この構想は5月に初めて示されていた。ただ、今回の文書はあくまで議論のたたき台であり、マーケット開設が承認されたことを意味するものではないとThe Defiantは伝えている。
Babylon Labsの提案は、預けたビットコインを別のトークンに置き換える方式ではない。利用者はBTCを他のブロックチェーンへ移したり、第三者に預けたりする必要もない。Bitcoinネットワーク内で、一定条件を満たした場合にのみ引き出せるボールトにロックする仕組みだ。
Aave V4は、現時点ではERC-20トークンのみを担保として認めている。このためBabylon Labsは、ロックしたビットコイン1BTCごとに1単位の内部トークンを発行する設計を提示した。このトークンはレンディングシステム内でのみ利用され、売買や送受信はできない。
一方、課題としてBTCの引き出しに時間がかかる点もある。元のビットコインを引き出すまでに数日を要し、あらかじめ定められた参加者だけが処理できるという。
今後はコミュニティからの意見募集とリスク分析を進める。合意が得られればスナップショット投票を実施し、結果が前向きであれば、詳細なリスク基準を盛り込んだAave改善提案をオンチェーン投票にかける。