主要暗号資産5銘柄で強気見方が広がっている。写真=Reve AI

CryptoQuantは15日、ビットコイン、イーサリアム、BNB、XRP、ソラナの主要暗号資産5銘柄について、アナリスト見通しが7月以降に弱気から強気へ転換したとの分析を示した。今回の変化は、2022年後半から2023年初めにかけての上昇局面初期に似ている一方、転換のスピードが当時より速く、対象銘柄も広いとしている。

週次マーケットレポートによると、ビットコインに対するアナリストの総合見通しを示す「30日移動コンセンサス」指数は、7月2日にマイナス18.3まで低下した後、同27日にプラス圏へ浮上した。その約3週間後には、ビットコイン価格が8万200ドルまで上昇した。レポート時点の同指数はプラス49.2だった。

ビットコインを強気とみるアナリストの比率は、7月1日の37%からレポート作成時点で84%へ上昇した。全164人のうち137人が強気見通しを示した。

CryptoQuantは、こうした変化について、調査対象の違いによるサンプルの偏りだけでは説明し切れないとみている。実際、両時点で見通しを示した85人に限っても、強気比率は40%から89%へ上昇した。弱気から強気へ転じたアナリストは47人に上った一方、逆方向に転じたのは5人にとどまった。

7月以前から継続的に追跡していたアナリストに限っても、強気比率は87%に達した。新たに追加された29人の72%を上回っている。

過去サイクルと比べると、見通しの変化と価格上昇の関係にも違いがある。CryptoQuantによると、2022〜2023年の強気転換局面では、103日間でビットコインのコンセンサス指数が36ポイント上昇し、価格は65%上がった。

これに対し今回は、同程度の期間で指数が約67ポイント上昇した一方、価格上昇率は7月2日の底値比で約33%にとどまった。レポートは、アナリストの楽観姿勢が、前回よりも価格上昇に先行して広がっている可能性を示していると解釈した。

アルトコインでも同様の強気転換がみられた。イーサリアムのコンセンサス指数は、7月1日のプラス0.1からレポート時点でプラス58.3へ上昇し、強気比率も56%から88%へ高まった。

ソラナも同期間にプラス29.6からプラス72.0へ上昇した。回答した34人のうち91%が強気見通しを示した。

前回サイクルでは、イーサリアムの指数がプラス圏に転じたのは2022年12月23日以降、ソラナは2023年3月1日以降だった。いずれもサイクルの底から、それぞれ約1カ月、約4カ月を経ての転換だった。

XRP指数は、0.99ドル(約149円)で底を付けた8月20日にマイナス8.0まで低下した後、9月3日にプラスへ転換した。レポート時点ではプラス36.7となり、19人中15人が強気見通しを示した。

BNB指数は、7月22日にマイナス10.2で底を打った後、プラス52.0まで上昇した。9人中8人が強気意見を示した。ただ、CryptoQuantはXRPとBNBについて、分析サンプルが限られており、解釈には注意が必要だと指摘した。

今回の分析対象となったアナリストは計974人。内訳は、X利用者が335人、CryptoQuantのアナリストが206人、Substackなど他プラットフォームのアナリストが433人だった。

CryptoQuantは、大規模言語モデル(LLM)を用いて投稿内容の強気・弱気傾向を分類し、立場の変化が確認された事例については手作業で再確認したとしている。

ビットコインに加え、イーサリアムやソラナでも同方向の転換が確認されたことで、市場心理の改善が主要銘柄全体に広がっていることがうかがえる。今後は、こうした期待の高まりが実際の価格上昇につながるかが焦点となりそうだ。

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