Solanaが中国・上海で開発者基盤の拡大に動いている。上海中心部の高層ビル外壁で動画広告を放映したほか、上海オフィスの写真も公開した。暗号資産取引が厳しく制限される中国本土で、トークン取引ではなくブロックチェーン技術とインフラ整備を前面に打ち出し、現地での存在感を高める狙いとみられる。
15日、ブロックチェーンメディアCoinPostによると、SolanaとSolana Foundationは14日夜、上海・陸家嘴のシティグループタワー外壁で動画広告を放映した。あわせて、Solana関係者は上海オフィスの写真も公開し、現地での活動を発信した。
今回の動きは、中国の厳しい暗号資産規制の下で行われた点でも注目を集めている。中国本土では暗号資産の取引や投機は禁じられているとされる一方、ブロックチェーン技術の研究開発や開発者向けの活動は進められているとされる。
Solanaは取引を直接促すのではなく、技術開発、インフラ構築、開発者ネットワークの拡大に重点を置く姿勢を示している。
現地活動の中核拠点となっているのが、3月に設立した「Solana Shanghai Builder Station」だ。Alibabaの上海・虹橋センター内に開設され、開発者や起業家向けのコワーキングおよびインキュベーション拠点として紹介されている。
この拠点は関連当局の支援を受けて整備されたとされる。リリー・リリウ氏らSolana Foundation関係者は、上海で高層階に位置する商業オフィススペースを確保したことを明らかにした。
Solana Foundationの最高戦略責任者(CSO)を務めるレイチェル・コンラン氏も、上海オフィスや都心部の広告の画像を公開し、現地展開の動きを伝えた。これに対し、Binance創業者のチャンポン・ジャオ氏(CZ)は、Solanaが中国で広告を打ち、オフィスまで構えたことに驚きを示した。
チャンポン・ジャオ氏は「BNBChainは、まだ同じ水準の展開には至っていない」と述べ、「こうした環境が他のプレーヤーにも広がってほしい」との考えを示した。
都心部での広告展開は、中国の開発者向けイベント「Solana Accelerate China」の開幕を前に実施された。イベントでは、ブロックチェーンインフラや開発者ツールに加え、AIエージェント、ロボット、決済など幅広いテーマを扱う予定だ。
Solanaは、同イベントでもトークン取引を促す活動は意図的に避けていると説明した。
イベントは16日に上海で始まり、18日に杭州、20日に深セン、22日に北京で順次開催される。Solanaは複数都市で開発者との接点を増やし、中国における技術協業の基盤を広げる方針だ。
今回の動きは、中国での暗号資産関連事業が取引拡大ではなく、技術開発とエコシステム構築を通じて現地との接点を築こうとする流れを映している。イベント後に開発者との協業や拠点整備がどこまで広がるか、また他のブロックチェーンプロジェクトにも同様の動きが波及するかが注目される。
「Solanaが中国で広告を打ち、オフィスまで構えられたのは驚きだ。また、@BNBChainは今のところ、ここまでできていない。あるプレーヤーにとって良いことが、他のプレーヤーにとっても良いことであってほしい」