写真=Korea Investment Securities

Korea Investment Securitiesは10月15日、日本格付研究所(JCR)が同社の外貨長期発行体格付けを従来の「A-」から「A」に引き上げたと発表した。債券格付けも「A-」から「A」に引き上げられ、格付け見通しは「ポジティブ」から「安定的」に変更された。

JCRは10月13日公表の信用評価レポートで、Korea Investment Securitiesの安定した収益性、分散された事業ポートフォリオ、資本の健全性、流動性を主な引き上げ理由に挙げた。

同社は、委託売買、資産管理、投資銀行(IB)、トレーディングといった主要事業がバランスよく収益を確保しており、安定した収益基盤を備えていると評価された。金融商品の販売拡大を背景に資産管理部門の寄与度が高まっているほか、IBとトレーディング部門も安定的に利益を計上しており、事業間で収益を補完し合う構造にあると分析した。

業績の拡大も評価に反映された。2025年の純営業収益は約3兆1000億ウォンとなり、前年比39%増加した。2026年上半期は約2兆4000億ウォンとなり、前年同期比50%増だった。JCRは、高い自己資本利益率(ROE)とコスト管理を背景に、収益性が維持されているとみている。

財務健全性を示す指標も規制水準を上回った。2025年末の純資本比率(NCR)は2929%で、規制基準の100%を大きく上回った。レバレッジ比率は644%と規制上限の1100%を下回り、流動性比率は122%だった。

Korea Investment Financial Groupの海外事業拡大も評価項目に含まれた。グループは米国と香港でIB事業を展開し、ベトナムとインドネシアでは委託売買事業を手がけている。JCRは、グローバル事業の拡大が地域別の収益源分散につながる可能性にも注目した。

Korea Investment Securitiesは、日本の債券市場を軸に海外での資金調達基盤の拡大も進めている。2023年には国内証券会社として初めて200億円規模のサムライ債を発行し、2024年には100億円を調達した。2025年7月には360億円規模の円建て債券を発行しており、日本市場での発行総額は660億円に達する。

2025年7月の起債では、5年物を初めて加え、現地機関投資家層の拡大を図った。

同社は「今回の格上げは、事業競争力と財務健全性が評価された結果だ。今後も安定した資金調達基盤をもとに、海外事業の競争力強化を進める」とコメントした。

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