写真=パリモーターショーでは、欧州メーカーと中国メーカーの展示戦略の違いが鮮明になった。XpengとCitroenの展示。

2026年のパリモーターショーで、欧州メーカーと中国メーカーの戦略の違いが鮮明になった。欧州勢が往年の人気車を現代風に再構成した復刻デザインや規制見直しを打ち出したのに対し、中国勢は電動化とAIを前面に押し出し、市場開拓を加速させた。

CleanTechnicaが14日(現地時間)に報じたところによると、今回のパリモーターショーでは参加ブランドの約3分の1を中国ブランドが占めた。中国ブランドは約20社に達し、2024年開催時の2倍以上に増えたという。

一方、BMW、Porsche、MINI、Jaguar、Land Roverなど一部の欧州ブランドは出展を見送った。日本勢もToyota、Nissan、Mazdaなど主要メーカーが姿を見せなかった。

欧州メーカーは、ブランドの歴史や伝統を生かしたデザインを前面に出した。Citroenは小型車「2CV」を電動コンセプトカーとして再解釈し、Renault 4、Renault 5、Volkswagen ID. Poloも過去の人気モデルの意匠を継承した。

政策面でも両者の違いが表れた。欧州勢はパリ・オートモーティブ・サミットで、排出ガス規制の見直しや貿易政策による産業保護、小型車の安全基準の調整を求めた。

これに対し、中国勢は技術力を強く打ち出した。Xpengは新型電気SUV「G9L」を公開し、AIを活用した走行システムの試乗イベントを実施した。

パリ市街地で行われた走行デモには、XpengとTeslaが参加した。

BYDは電気SUV「アト8」に超急速充電技術を採用した。専用の充電設備を使えば、バッテリーを約9分で10%から97%まで充電できると説明している。

Li Autoは2027年の欧州市場参入を控え、新型車を披露した。Geely Automobile傘下のブランドやLeapmotorも、技術力と価格競争力をアピールした。

CleanTechnicaは今回のイベントについて、「欧州の防御的な戦略と、中国の技術主導の成長戦略を対照的に示した」と評価した。

もっとも、欧州メーカーもEVの開発と新型車投入を継続している。今後の競争は、デザインや価格に加え、充電性能、AI関連技術、現地生産の競争力が焦点になる見通しだ。

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