ITCEN ENTECは10月15日、大学入試の論述試験対策に特化したAI学習サービス「AI論述コーチ」を開始したと発表した。2027年度の大学入試に向けて論述対策を進める受験生を主な対象とする。
同社によると、AI論述コーチは大学ごとに異なる出題形式や評価項目に対応し、志望校の試験条件に合わせた演習ができるのが特徴だ。AIが答案を即時に採点・添削し、フィードバックも提示する。
大学の論述試験は、試験時間や設問構成、解答量、評価項目が大学ごとに異なる。このため、志望校の出題傾向に合わせた学習が重要になる。一方で、実力向上には答案作成と添削の反復が欠かせないものの、専門的なフィードバックを十分に受けるには時間や費用の制約があるという。
こうした課題を踏まえ、同社は大学別の論述情報の確認から実戦演習、AIによる添削までを一貫して利用できるサービスとしてAI論述コーチを開発したとしている。
提供開始に合わせ、今年の入試シーズン中は無料で提供し、2027年度から有料サービスに移行する計画だ。
同社はAI論述コーチを皮切りに、教育AIサービスのラインアップを段階的に拡充する方針。2027年初めには、教員が設定した評価基準と到達基準に基づいてAIが記述式答案を評価し、採点根拠を示す「AI記述式設問採点サービス」と、学生の探究活動を支援する「AI探究活動支援サービス」を追加する予定だという。
今回の投入を機に、同社は既存の公共教育情報システム構築事業に加え、自社開発AIの高度化と運用を担う教育SaaS事業を新たな成長分野として育成する方針だ。
ITCEN ENTECのソン・ソギョン常務は「大学ごとに異なる論述の出題形式と評価項目を反映し、学生が志望大学に合わせて反復練習しながら、AIで自分の弱点を把握できるようサービスを開発した」とコメント。「公共教育分野で培った現場理解とAI技術を基に、教育現場が信頼して活用できるAIサービスを継続的に拡大していく」と述べた。