Ubisoftは、フィンランドの開発スタジオRedLynxの閉鎖案を通知した。また、Ubisoft Singaporeでも70人を削減する。両拠点で最大122人に影響が及ぶ見通しだ。
Engadgetによると、Ubisoftは10月14日、RedLynxについて、現地での協議手続きを前提に閉鎖案を従業員側に通知したと発表した。閉鎖となれば最大52人が影響を受ける可能性がある。
シンガポールのスタジオでは、今後の開発需要に合わせて70人を削減する。全従業員約350人のうち、およそ5分の1が対象となる。
Ubisoftはシンガポール拠点について、引き続きグローバル制作体制の中で重要な役割を担っていると説明した。そのうえで、両チームの貢献を高く評価しており、今回の措置が社員に与える影響も認識しているとした。
また、移行期間中はチームを支援し、慎重かつ敬意を持って手続きを進める方針も示した。
両拠点は最近、他のUbisoftスタジオを支援する役割を担ってきた。昨年実施された組織再編では、いずれもクリエイティブネットワーク部門に組み込まれている。
今回の削減は個別プロジェクトの縮小にとどまらず、支援部門全体の運営見直しという側面が強い。
RedLynxは、Ubisoftが2011年に買収したスタジオで、「Trials」シリーズの開発元として知られる。一方、1年前にも数十人規模の人員削減があったとされる。
同スタジオが自社開発した最後のゲームは、モバイル向けデコレーションパズルゲーム「Gwen's Getaway」だった。2023年にソフトローンチしたが、展開は約1年で打ち切られた。
Ubisoft Singaporeは2008年に支援スタジオとして設立された。「Assassin's Creed」シリーズでは海上戦闘の開発を手がけ、その後は「Skull and Bones」の開発を主導した。
「Skull and Bones」は複数回の延期を経て2024年初頭に発売されたが、長期の開発期間に見合うほど市場の反応は広がらなかったとみられている。
Ubisoftでは今年に入ってから人員削減とスタジオ再編が続いている。コスト削減方針の下、少なくとも6本のゲームを中止し、ウィニペグやベオグラードなどのスタジオも閉鎖した。
労組結成から2週間でUbisoft Halifaxを閉鎖したケースもあったという。さらに、「Star Wars Outlaws」の開発元であるMassive Entertainmentのほか、Ubisoft Stockholm、パリ本社でも人員削減が進められた。
今回の措置も、開発体制を維持しつつ需要に合わせて組織規模を絞り込む流れの一環とみられる。実績が振るわなかったタイトルを抱えるスタジオや、支援機能を主に担う組織を中心に再編が進んでおり、追加の削減がどこまで広がるかが注目される。