イーサリアムが年末までに3000ドルを回復するには約20%の上昇が必要だ。写真=Shutterstock

イーサリアム(ETH)が年末までに3000ドルを回復するには、複数の条件をクリアする必要がありそうだ。足元では2650ドルの回復が最初の関門で、イーサリアム現物ETFからの資金流出や供給増も重荷となっている。市場では、当面は上昇よりもレンジ推移や追加下落の可能性をみる向きが優勢だ。

暗号資産メディアのU.Todayによると、イーサリアムは14日(現地時間)、2505ドル前後で推移した。12月までに3000ドルへ届くには、約3カ月で20%前後の上昇が必要になる。

価格は10月6日に2697ドル近辺を付けた後、約7%下落した。9月末までは2620ドル前後の下値支持線と2800ドル近辺の上値抵抗線の間で推移していたが、足元ではこのレンジを下抜けている。なかでも2650ドルは、従来のサポートからレジスタンスに転じた重要水準とされ、戻り売りが出やすい価格帯とみられている。

テクニカル面では主要移動平均線も目先の方向感を左右する。50日移動平均線は2492ドル前後、100日線は2321ドル、200日線は2272ドルに位置する。終値で2492ドルを下回れば、次の下値メドは2321ドル、その先は2272ドルまで広がる可能性がある。この場合、3000ドル回復の時期は2027年にずれ込む可能性もある。

反発シナリオでは、まず2650ドルを回復したうえで、2775〜2825ドルのゾーンを上抜け、終値ベースで同水準を維持できるかが焦点となる。これを達成できれば、3000ドルに向けた上昇余地が開ける。10月28日に予定される米連邦準備制度理事会(Fed)の判断が追い風になるかも注目点だ。

一方、レンジ相場が続くシナリオでは、12月まで2300〜2800ドルの範囲で推移する可能性がある。2700ドル近辺で戻りが鈍り、年末までに3000ドルを上回れないとの見方も出ている。

需給面では、イーサリアム現物ETFの資金動向が逆風となっている。10月12日には1日当たり8540万ドルの純流出を記録し、流出基調が続いた。9月に約4億4500万ドルが純流入したのとは対照的だ。ETFが主要な需要先の一つであるだけに、資金流入が戻らなければ上昇の勢いは限られやすい。

供給増も価格の重しになっている。取引手数料のバーン(焼却)は新規発行を十分に吸収できておらず、総供給量は約0.64%増加している。新規発行が焼却を上回る状況が続けば、需要の弱い局面では売り圧力が強まりやすい。

年末までに3000ドルを回復するには、ETFへの資金流入が持ち直し、価格が終値ベースで2825ドルを上回って推移することが必要条件となる。それまでは、レンジ推移か追加下落を想定する見方が優勢となりそうだ。

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