イーサリアムの大口投資家の動きが確認された。写真=Shutterstock

初期保有者とみられる大口投資家が、イーサリアム6369ETHを暗号資産取引所Krakenに移管したことが分かった。9年前に1ETH=14ドル前後で取得したとされ、足元の時価ベースでは含み益が約1586万ドルに達するという。

ブロックチェーン専門メディアU.Todayが14日(現地時間)に報じた。今回移管された資産の価値は約1595万ドル。保有者は9年前に当該イーサリアムを取得したと伝えられている。

長期間動いていなかったイーサリアムが再び動いたことで、市場の関心も高まっている。暗号資産市場が方向感を欠く中での大口移動である点も、注目を集める要因となっている。

オンチェーン分析企業Lookonchainによると、この保有分の含み益は約1586万ドル。9年間の収益率は約1万7786%で、当初の投資額に対して資産価値は約179倍に膨らんだ計算になる。

焦点は、今回の移動が実際の売却を伴うのか、それとも単なる資産再配置にとどまるのかにある。一般に、取引所への入金は売却準備と受け止められやすいが、今回の移管が直ちに市場での売りにつながったかどうかは確認されていない。保有資産の分散を目的とした動きだった可能性もある。

イーサリアム価格が主要なサポートラインとされる2500ドルを下回る水準で推移していることも、市場心理の重荷となっている。この局面で大口保有分が取引所に流入すれば、市場で売買可能なETHの供給が増える可能性があるためだ。一方で、今回の取引が相場にどの程度影響するかは、なお不透明だ。

今回の事例は、長期保有されてきた資産でも、市場の変動が大きい局面では再び動き出す可能性があることを示した。市場では引き続き、実際の売却の有無と、それに伴う需給への影響を見極める展開となりそうだ。

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