オンチェーン分析プラットフォームのLookonchainによると、大口ウォレット「0x8c58」が保有していた5万2001ETHをすべて売却し、約2448万ドル(約36億7200万円)の利益を確定した。平均取得単価は約2162ドル、平均売却単価は約2632ドルと推計される。一方で、別の大口投資家はBitcoin(BTC)を売却してEthereum(ETH)を買い増しており、大口の投資判断には違いが出ている。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが14日(現地時間)に報じたところによると、Lookonchainは、OTC関連とみられる同ウォレットが最後に残っていた9996ETHを売却したと明らかにした。
今回の売却額は約2500万ドル(約37億5000万円)。これにより同ウォレットは保有していたETHをすべて手じまいした。これに先立ち9月24日、4万2005ETHを約1億1189万ドル(約167億8350万円)で売却しており、その時点で9996ETHを残していたが、今回の取引で全保有分の売却を終えた。
Lookonchainの分析では、この投資家はETHの取得に総額約1億1240万ドル(約168億6000万円)を投じた。平均取得単価は1ETH当たり約2162ドル、平均売却単価は約2632ドルで、実現利益は約2448万ドルに達したという。
もっとも、足元の大口動向は売り一辺倒ではない。保有ETHを整理する投資家がいる一方で、BTCの持ち高を減らし、ETHを積極的に買い増す動きも確認されている。
Lookonchainは10月12日、ある大口投資家がBTCの売却資金でETHを購入したと伝えた。このウォレットはまず410.14BTCを売却し、約3416万ドル(約51億2400万円)を確保。その後、分散型取引所(DEX)で1万4341ETHを約3614万ドル(約54億2100万円)で買い付けた。
さらに229BTCを追加で売却し、7469.8ETHを積み増したという。先のウォレットがETHを手じまいしたのとは対照的に、この投資家はBTCの比率を下げる一方で、ETHへの配分を引き上げた格好だ。
このように、大口投資家の間でもETHの先行きに対する見方は割れている。上昇局面で利益を確定する動きがある一方、BTCからETHへ資金を振り向け、なお上値余地があるとみる投資家もいる。
大口による売買が相次いだものの、ETH相場の反応は限定的だった。CoinGeckoによると、ETHは2507.47ドルで取引され、直近24時間では0.7%上昇した。
単一の大口ウォレットによる売却だけで市場全体の方向感を判断するのは難しい。実際、別の大口による買いも確認されており、個別ウォレットの動きをそのまま市場全体の売り圧力、あるいは買い圧力として捉えるのは早計と言えそうだ。
今後のETH市場では、大口ウォレットからの追加売却が出るかどうかに加え、BTCからETHへの資金シフトが続くかが焦点となる。相反する売買が並行するなか、価格がどちらの動きにより強く反応するかが注目される。