XRPの大口保有者を示すイメージ写真=Shutterstock

Binanceで、XRPの大口保有者による出金の比重が中央集権型取引所(CEX)全体の平均を上回るペースで高まっている。オンチェーン指標の動きは8月初旬の局面に近いものの、相場上昇を直接示すシグナルとみることはできない。

ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが14日に報じたところによると、Binanceにおける「大口と個人の流出格差」の7日移動平均は、7日の53%から13日には63.5%へ上昇した。6日間で10.5ポイント拡大した。

この指標は、大口のXRP出金と小口出金の相対的な差を7日移動平均で示したものだ。数値が高いほど、取引所からの流出に占める大口出金の比重が個人投資家の出金を上回っていることを意味する。

もっとも、この数値だけで大口保有者の絶対的な出金量の増加を断定することはできない。大口による買い集めを単独で裏付ける指標でもない。

同じ期間のCEX全体の数値は46%から47.7%への1.7ポイント上昇にとどまった。Binanceの伸び率は全体平均の約6.2倍で、Binanceと取引所平均の差は15.8ポイントまで広がった。

足元の動きは、8月初旬に見られたオンチェーン上の構図にも近い。8月3日時点では同指標が約62%、取引所平均が44%で、差は約18ポイントだった。

当時のXRP価格は1.07ドル(約161円)。その後、数週間で約46%上昇し、一時は1.56ドル(約234円)前後まで値を上げた。

ただ、過去の事例が今回の値動きを保証するわけではない。比較材料としての意味はあるが、この指標が相場上昇を直接引き起こした、あるいは安定的に先行してきたと判断するのは難しい。

現在の格差は15.8ポイントで、8月3日の約18ポイントを2.2ポイント下回る水準にある。それでも、わずか6日間で差が再び大きく広がったことは、Binance内で大口関連の出金比重が市場全体より速いペースで増していることを示している。

XRPは足元で1.36ドル(約204円)近辺で推移しており、8月に同様のパターンが現れた当時の1.07ドル(約161円)を上回る価格帯で、似た構図が形成されている。

大口保有者の動きを示す別のオンチェーン指標にも変化が出ている。直近7日間でクジラウォレットはXRPを7100万枚積み増しており、ここ数カ月では比較的集中的な買い集め局面の一つとなった。

CryptoQuantのデータでは、Binanceの30日間のクジラ流出量は13億8000万XRPに達し、7カ月ぶりの高水準となった。

また、Binanceで大口と個人の流出格差が加速する前から、大口保有者の活動水準自体がすでに高まっていたことも確認できる。

市場では、今回の指標が8月初旬と同様の構図を再び作っているのか、また高値圏で形成されるこの流れがXRPの需給にどのような影響を及ぼすのかに注目が集まっている。

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