VinFastと連携するモビリティ企業のGreen SMは10月14日(現地時間)、米ロサンゼルスで電動タクシーサービスを開始した。アジアと欧州に続く北米での初展開で、米配車市場への本格参入となる。
米メディアのCleanTechnicaによると、同社は同日からロサンゼルスで運行を始めた。米国は、ベトナム、ラオス、インドネシア、フィリピン、インド、カザフスタン、デンマーク、オランダに続く9カ国・地域目の展開先となる。
車両にはVinFastの電動SUV「VF8」を採用する。Los Angeles Timesは、当初の運行規模について、車両500台、ドライバー500人で始動し、UberやLyftなど既存の配車サービスと競合すると報じた。
Green SMの特徴は、ドライバーを正社員として雇用し、車両も自社で保有・管理する運営モデルにある。独立請負のドライバーを活用するUberやLyftとは異なる方式だ。
利用者は専用アプリに加え、電話や路上での乗車でもサービスを利用できる。新規顧客には最初の5回まで運賃を50%割り引くほか、毎月の割引クーポンを付与する会員プログラムも用意する。
Green SMの米国法人CEO、ホアン・タイン・ハン氏は「単に新たな市場に進出するのではなく、顧客、ドライバー、地域社会との信頼を築いていく」とコメントした。
Green SMは2023年にベトナムで発足した。累計乗車回数は約8億5000万回、累計走行距離は約60億キロに達したとしており、これによる二酸化炭素排出量の削減効果は80万トン超に上ると説明している。
今回の北米進出は、VinFastが米国の電気バス市場への参入計画を公表した直後の動きでもある。VinFastはこれに先立ち、NexMoveと協力して現地の公共交通市場に電気バスを供給する方針を明らかにしている。
Green SMはロサンゼルスを足場に、現地でのドライバー採用・教育や整備体制の強化を進める。今後は米国内の他都市への展開も視野に入れる。