KT光化門Westビル外観。写真=KT

KTは14日、AIトランスフォーメーション(AX)の事例と技術開発の成果を共有するイベント「2026 AID-X Day」を開催したと発表した。

イベントは14日から2日間、KTパンギョビルで開かれた。従来別々に実施していた「AID-Xデモデイ」と「AXテックコネクト」を一本化し、KTとグループ各社のAX事例や研究開発(R&D)成果を紹介した。会場では、ビジネス、イノベーション、業務、技術の4領域で展示と発表を行ったほか、AIハッカソンも実施した。

ビジネス領域では、AIを活用したデータ分析や顧客体験の改善事例を取り上げた。KTのデータ分析プラットフォーム「MAGMA BI/DW」は、自然言語による質問だけで、データ探索、分析、ダッシュボード生成まで対応する。顧客アプリのレビューや問い合わせ内容をAIで分析する技術も紹介し、従来約8時間かかっていた分析業務を10分以内に短縮したとした。

イノベーション領域では、製造・物流やモビリティ分野向けのAI技術を展示した。ヒューマノイドロボットの作業経験を蓄積し、新たな作業の学習につなげる「ロボットスキル・フライホイール」のほか、車両の故障リスクを予測する「整備・保証AXエージェントパック」、都市航空交通(UAM)の管制支援プラットフォームなどを披露した。

業務領域では、従業員がAIエージェントを直接開発し、共有できる「AX Works」を紹介した。画面企画・設計からデザイン、コード生成までをAIで一貫して支援する技術も公開した。KTは、この技術を適用したプロジェクトで、開発期間を従来の9カ月から6カ月へと約30%短縮したと説明している。

技術領域では、AIベースのセキュリティ脆弱性診断や異常取引検知、6G、量子セキュリティなど次世代ネットワーク関連技術を紹介した。あわせて、「みんなのAI」に適用する個人最適化型の専門家エージェント「KT-クロ」、自社AIモデル「ミッ:ウムK 3.0」、次世代音声エージェントなど、主なR&D成果も共有した。

発表セッションでは、実務へのAI導入の過程で得た知見や改善事例を取り上げた。KTとKT DSが共同で進めたAIベースのソフトウェア開発体系「kode」や、財務データを自然言語で分析する「CFOエージェント」などの構築事例を紹介した。

従業員が現場の課題をAIで解決する「AID-Xハッカソン」も実施した。3人1組の計32チームが本選に参加し、AIエージェントや業務自動化サービスを開発した。

KTは、今回共有した技術と知見をグループ全体に展開し、社内で検証したAXの成果を顧客向けサービスや新規事業に反映させることで、「AXプラットフォーム企業」への転換を加速する方針だ。

KT IT部門長(CIO)のオク・キョンファ副社長は、「AXにおける重要な競争力は、現場で検証した経験を組織の能力として蓄積し、迅速に横展開することにある」とした上で、「実証済みのAX事例とノウハウを組織全体に広げ、顧客と従業員の双方が変化を実感できるAX革新につなげていく」と述べた。

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