Lectricは、通勤向け電動アシスト自転車の新モデル「XPress Lite」を1099ドルで発売した。既存の人気モデルより車体を軽くし、価格も抑えることで、通勤や日常の移動に使いやすいモデルとして投入する。
13日付の電気自動車メディアElectrekによると、XPress Liteは既存モデル「XPress 2」より軽量で、価格も抑えた設計とした。車体重量はバッテリーを除いて約20.7kgで、車への積み込みや階段での持ち運びといった場面も意識した。
駆動系には500Wの後輪ハブモーターを採用した。最大出力は864W、トルクは61Nm超。Shimano Altusの8段変速と独自設計のトルクセンサーを組み合わせ、走行性能と扱いやすさを両立した。
「Xperience Switch」機能では、トルクセンサー方式とケイデンスセンサー方式を切り替えられる。ペダルを踏み込む力に応じて自然にアシストする設定と、回転に応じて一定のアシスト感を得やすい設定から選べる。
走行モードは地域の規制に合わせてClass 1、2、3に設定可能。ペダルアシストは5段階で調整できる。ハンドル下には親指で操作するパドル型スロットルを備えた。ブレーキは油圧式ディスクブレーキを採用し、27.5インチの耐パンク仕様の都市向けタイヤには出荷時からシーラントを封入する。
バッテリー容量は7.8Ah、総容量は375Wh。価格と重量を抑える設計としつつ、ペダルアシスト時の最大航続距離は約72kmとしている。実際の航続距離は、アシスト段階や地形、乗員体重、走行速度などによって変動する。
装備面では、3.5インチのカラーTFTディスプレイを搭載した。リアライトにはブレーキランプと方向指示灯の機能を統合した。完成車とバッテリーはいずれもUL認証を取得している。カラーはToasted Marshmallow、Pine Green、Glacier White、Stratus Whiteの4色。フレームには乗り降りしやすいミッドステップ形状を採用した。リアキャリア、フェンダー、パニア、サスペンションシートポスト、ミラー、スマートフォンホルダーなどのアクセサリーにも対応する。
XPress Liteは、高出力モーターや大容量バッテリーよりも、携帯性と価格競争力を重視するLectricの製品戦略を示すモデルといえる。Lectricは、折りたたみ電動アシスト自転車「XP」シリーズを足がかりに成長し、その後はカーゴバイクや三輪モデル、フルサイズの通勤向けモデル、軽量折りたたみモデルへとラインアップを広げてきた。
主力モデルの高価格化・高機能化を進めるだけでなく、価格帯や用途の異なる製品を追加して選択肢を広げる方針だ。足元では、高級部品と上位性能を打ち出したプレミアムブランド「Monarch」も投入し、製品群の多様化を進めている。
そのなかでXPress Liteは、手に取りやすい価格帯の通勤需要を担う。大型モーターや大容量バッテリー、太いタイヤを備えたモデルではなく、比較的軽い車体と日常使いに十分な走行性能を求める利用者を主な対象とする。
Lectricは、1099ドルの価格、約20.7kgの車体重量、最大約72kmの航続距離を前面に打ち出し、電動アシスト自転車を通勤や生活の足として使いたい消費者の取り込みを狙う。