移動通信サービスの品質評価は、速度だけでなく途切れや遅延、接続安定性も反映すべきだとの指摘が出ている。写真=Shutterstock

キム・ナムグク議員は14日、移動通信サービスの品質評価について、従来のダウンロード速度中心の方式を見直し、途切れや遅延、接続安定性といった利用者体感品質をより重視すべきだと主張した。5Gの利用が一般化し、AI時代に求められる通信要件も変化する中、評価指標の再設計が必要だとの考えを示した。

同議員は、国会・科学技術情報放送通信委員会に所属する「共に民主党」の議員。同日、日常的な利用と直結するサービス品質や接続安定性、遅延・途切れといった要素を十分に反映し、利用者体感品質を軸とする政策を一段と強化すべきだと訴えた。

科学技術情報通信部は、利用者に客観的な通信品質情報を提供し、通信事業者のネットワーク投資を促す目的で、毎年、通信サービス品質評価を実施している。キム議員は、LTE導入初期とは状況が変わり、5Gの利用が広く定着した以上、評価基準も見直す必要があると指摘した。

韓国電子通信研究院(ETRI)が5G利用者2245人を対象に実施した調査では、利用者が最も重視した品質項目は「サービス連続性」(64.6%)と「接続安定性」(60.0%)だった。5Gサービスへの不満につながる要因としては、利用中の途切れ・遅延やネットワーク接続の切断が挙がった。回帰分析の結果、利用中の途切れ・遅延は不満につながる確率を36.9%、ネットワーク接続の切断は31.7%それぞれ押し上げることが示された。

科学技術情報通信部も、利用者体感品質の反映に向けた対応を進めている。昨年からは「サービス別要求速度充足率」の指標を導入し、ウェブ検索(5Mbps)、SNS・ショートフォーム(20Mbps)、ビデオ会議(45Mbps)、高画質ストリーミング(100Mbps)など、サービスごとに必要な通信速度を満たしているかを評価している。

今後は、5G単独モード(SA)の商用化に合わせ、ダウンロード速度に加えて、アップロード速度、伝送遅延時間、ネットワークスライシング品質、利用者体感品質(QoE)なども含めて総合的に評価する計画だ。

海外でも、体感品質を重視する評価手法は広がっている。グローバル通信品質評価機関のOpenSignalは、主要アプリが安定して利用できるかを示す「Consistent Quality」や、動画・ゲームなどサービス別の利用体験を評価指標として活用している。

キム議員は、通勤・通学時の地下鉄や建物内で生じるデータ通信の途切れや遅延が、利用者が日常的に直面する代表的な不便だと指摘した。政府が推進する「みんなのAI」政策においても、リアルタイムの応答性と安定性が重要になるとして、通信品質評価もそれに合わせて改善すべきだと強調した。

その上で、科学技術情報通信部が真に「利用者体感中心」を掲げるのであれば、品質評価を通じて利用者にどのような有用な情報を提供するのかを継続的に点検し、見直していく必要があると述べた。AI時代に対応し、国民の視点と実際の利用環境に即した体感型の品質評価が求められると重ねて訴えた。

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