米SiliconANGLEは13日、企業向けAI動画制作プラットフォームを手掛けるCluesoが、シリーズAで1000万ドル(約15億円)を調達したと報じた。AIエージェントがソフトウェアを実際に操作し、製品動画の収録から台本作成、ナレーション、モーショングラフィックス生成までを自動化するのが特徴だ。
報道によると、今回のラウンドはDharana Capitalが主導し、Founders FundとY Combinatorなどが参加した。これにより、Cluesoの累計調達額は1200万ドル(約18億円)を超えた。
企業では、顧客向けオンボーディングやソフトウェアの操作説明、従業員教育向けの動画需要が高まっている。一方で、こうした動画制作に適したツールはなお限られており、手作業やスタジオ収録に依存するケースも多いという。
Cluesoのプラットフォームでは、AIエージェントがソフトウェアを直接操作し、その画面を収録する。エージェントはアプリや関連文書を読み込み、製品を理解したうえで、ブランドメッセージに沿った台本を作成。続いて、映像、ナレーション、モーショングラフィックスを生成し、ユーザーの修正指示も反映する。
「Clueprint」機能では、ブランドガイドラインへの準拠にも対応する。製品情報やメッセージをAIエージェントに反映できるほか、新機能が追加された際には動画も自動で更新されるという。
同社によると、ZendeskはCluesoの導入により、生産性を5倍超に高め、動画制作コストを80%削減した。Zendeskは顧客教育と社内教育向けの動画制作にCluesoを活用している。
Cluesoは年末までに従業員数を35人から50人に増やす計画だ。今後はインタラクティブな製品デモやドキュメント作成にも事業領域を広げる方針。アナンドCEOは「長期的には、エージェントが制作業務のより多くを担い、人は創造的な意思決定に注力する世界を目指す」と述べた。