既存GPUでも、設定の見直しや基本的なメンテナンスでフレームレートの改善が見込める。写真はイメージ=Shutterstock。

新しいグラフィックスカードに買い替えなくても、設定の見直しや基本的なメンテナンスによってゲームのフレームレートを改善できる可能性がある。米ITメディアのEngadgetは12日(現地時間)、既存GPUの性能を引き出す方法として、アップスケーリングの活用や描画設定の調整、ハードウェア管理のポイントを紹介した。

まず有効とされるのが、NVIDIAのDLSS、AMDのFSR、IntelのXeSSといったアップスケーリング技術だ。ゲームを低い内部解像度で描画し、それを高解像度相当に補完することで、GPU負荷を抑えながらフレームレートの向上を狙える。Engadgetは、DLSS 4.5とFSR 4について、画質低下を抑えつつ性能を引き上げる手段として評価した。

一方、AIで中間フレームを生成するフレーム生成機能は、アップスケーリングとは分けて考える必要がある。表示されるFPSは大きく伸びる場合があるものの、実際の入力応答性まで同じように改善するとは限らないためだ。特に生成倍率が高い場合は、入力遅延や映像の乱れを感じやすいとしている。

画質設定の見直しも効果的だ。最新の高負荷ゲームでは、ウルトラ設定を避けてバランス重視や性能重視のモードを選ぶことで、フレームレートを確保しやすくなる。環境遮蔽やスクリーンスペース反射など、負荷の大きい効果を調整するのも有効という。

エントリークラスのGPUでは、レイトレーシングを無効にした方が有利な場合もある。光や影をより現実的に表現できる半面、高い演算性能を求めるためだ。

日常的なメンテナンスも重要になる。GPUやCPUにほこりがたまって冷却性能が落ちると、過熱を防ぐために動作クロックが低下するサーマルスロットリングが起こりやすくなる。

Engadgetは、電源を切ってケーブルを外したうえでPC内部のほこりを清掃し、グラフィックスドライバを最新の状態に保つよう勧めている。あわせて、不要なバックグラウンドプログラムを終了することも望ましいとした。

オーバークロックは性能をさらに引き上げる手段になり得るが、発熱やシステムの不安定化を招くおそれがある。このため、実施には慎重な判断が必要だ。

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