写真=Shutterstock。チョコレートの香りをかいだ後の筋力トレーニングで、パフォーマンス向上がみられたとする研究結果が報告された。

マレーシアのマラヤ大学の研究チームは、チョコレートの香りをかぐことで筋力トレーニング中の反復回数が増える可能性があるとの予備研究の結果を明らかにした。とくに空腹時にダークチョコレートの香りを提示した条件では、空腹感の低下と反復回数の増加が確認された。

Gigazineが12日付の記事で報じたところによると、研究チームは、2年以上にわたって定期的に筋力トレーニングを続けている健康な男性23人を対象に、チョコレートの香りが運動パフォーマンスに及ぼす影響を調べた。

参加者は約10時間の絶食後、別々の日に、カカオ含有量90%のダークチョコレート、ミルクチョコレート、無香の対照液の3条件を体験した。香りは運動前とセット間の休憩時に、それぞれ30秒間提示した。

その後、参加者はレッグエクステンションマシンを使い、1セット10回の運動を、所定の回数を続けることが難しくなるまで繰り返した。

結果は、ダークチョコレートの香りを提示した条件で最も良好だった。総反復回数は対照条件に比べて平均18回多く、ミルクチョコレートの条件でも平均9回増えた。ダークチョコレート条件では、完了したセット数も対照条件より平均で約1セット多かった。

一方で、自覚的運動強度には条件間で明確な差はみられなかった。運動量が増えても、きつさの感じ方は大きく変わらなかったことを示している。

ダークチョコレートの香りは、運動前の空腹感と食欲を低下させ、満腹感を高める傾向も示した。研究チームは、こうした空腹感の緩和が、トレーニング量の増加に影響した可能性があるとみている。

ただし、ミルクチョコレートの香りでは食欲を抑える効果が明確でなかったにもかかわらず、運動量は増加した。このため研究チームは、香りに対する好みや期待感といった別の心理的要因が作用した可能性もあると指摘した。

もっとも、研究チームは今回の結果が小規模な予備研究にとどまる点を強調している。対象が若年男性23人に限られ、評価した運動も1種類のみだったため、チョコレートの香りが筋力トレーニングの成果を高める手法だと一般化するには、追加の検証が必要だとしている。

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