米ルイジアナ州の農業地帯で、Metaが建設を進める大規模AIデータセンターを追い風に地域経済が活況を呈している。建設作業員が数千人規模で流入し、飲食店やカフェ、飲料水の納入業者、住宅賃貸市場にまで特需が広がっている。
Business Insiderが12日(現地時間)に報じたところによると、Metaはルイジアナ州ホリーリッジで、延べ床面積約1000万平方フィート(約92万9000平方メートル)のAIデータセンター「Hyperion」を建設中だ。投資額は500億ドル超で、工事のピーク時には7500人を超える作業員が投入される見通しという。
近隣のレイビルにあるタコス店は、建設作業員向けに月1~4回のペースで食事を提供している。1回当たりの売上は4000~7000ドルで、月間売上の約40%をMeta関連需要が占めるという。
カフェの利用も急増している。開業当初は1日30件を超える注文が入れば多いと見込んでいたが、足元では1日130件前後の注文を受けている。工事現場の向かいには、フードトラック形式の店舗も新たに開設した。
2025年に設立された生活用品関連企業は、工事現場に週30~40パレットの飲料水を納入している。住宅需要も急増しており、現場から約13キロ離れた家具付きの移動式住宅では、月額賃料の平均が3000ドルに達した。
税収の伸びも顕著だ。地域経済開発機関Grow NELAによると、リッチランド郡の年間販売税収は2024年の2100万ドルから、2025年には3900万ドルへ増加した。2026年には9200万ドルに達する見通しだという。
もっとも、この建設特需が長期的に続くかは見通せない。Metaの工事は2030年まで続く見込みだが、完成後の運営段階で見込まれる雇用は約1000人にとどまり、建設期を大きく下回る。
地域の事業者も、工事終了後の需要減を見据えた備えを進めている。既存顧客の維持に加え、新たな取引先の開拓にも取り組み、中長期の経営基盤の強化を急いでいる。