暗号資産取引所Bybitは、ステーブルコイン「USDC」を使って1000超の米国株とETFを売買できるサービスを開始した。注文執行と株式の管理は米証券会社Alpacaが担う。既存のトークン化株式商品「xStocks」とは異なる仕組みのサービスとなる。
The Defiantが12日(現地時間)に報じた。今回のサービスは、従来のトークン化株式とは異なり、証券会社を通じて現物株の売買を仲介する方式を採る。Alpacaが注文執行に加え、対象となる株式の管理も担当する。
利用できるのは、サービス提供対象地域で顧客確認(KYC)などの要件を満たした利用者。対象銘柄にはApple、NVIDIA、Tesla、Micron、Invesco QQQ ETFなどが含まれる。
取引の流れも特徴の1つだ。利用者はUSDCを購入資金に充てられる一方、実際の株式取引の決済は米ドル建てで行われる。Bybitの商品説明によると、決済サイクルは約定日の翌営業日に精算するT+1となる。
利用者は対象株式にかかる経済的利益を享受でき、条件に応じて配当や株式分割も反映される。
一方、Bybitが従来提供してきたxStocksは、株式やETFに裏付けられたトークンを通じて、対象資産の値動きに投資する商品だ。いずれも米国株市場にアクセスする手段ではあるが、保有する資産の形態や権利関係は異なる。
Bybitは今回、トークン化商品に加えて現物株の仲介サービスも取り扱うことで、投資家の選択肢を広げた格好だ。暗号資産と株式・ETFを同一プラットフォーム上で管理できる一方、商品ごとに取引や決済の仕組み、利用条件は異なる。
ステーブルコインを起点に従来型の金融商品へ接続する動きとしても注目される。今後は、Bybitが本サービスの提供地域や対象利用者をどこまで広げるかに加え、既存のxStocksとどう並行して展開するかが焦点となる。