Bespin Globalは28日、ソウルの朝鮮パレス・ソウル江南で、製造業のCxOを対象とした「AX朝食セミナー」を開催する。テーマは「国内外の製造企業のAI転換事例から探る実践的なAI導入戦略」。PoCにとどまらない全社展開の進め方を共有する。
セミナーでは、6〜8週間かけて各社の現状と基準値を可視化する「Journey to AI」診断手法を紹介する。あわせて、FDE(Forward Deployed Engineer)が個別業務を対象に、診断から財務面の検証まで一貫して担う実行モデルも取り上げる。
また同社は、約5000社の顧客インフラ運用と200件超のデータ・AIプロジェクトを通じて体系化した「7レイヤーAIスタック」を基に、製造業向けのAX戦略マップを示す。
7レイヤーAIスタックは、インフラ、モデル/LLMOps、DataOps、オントロジー、エージェント構築・運用、ガバナンス/セキュリティ、成果管理の7層で構成する。
製造業での具体策としては、グローバル工場データの標準化(L3 DataOps)、設備・品質データの知識グラフ化(L4 オントロジー)、生産現場向けAIエージェントの構築・運用(L5 エージェント構築・運用)、工場の閉域網やレガシー環境におけるエージェント統制と監査体制の整備(L6 ガバナンス/セキュリティ)、エージェント成果のROI換算と財務検証(L7 成果管理)を挙げる。
セミナーは、Bespin GlobalのCAIOを務めるハン・ソノ副社長の講演「製造業のAI転換、7レイヤーで読むロードマップ」で幕を開ける。続いて、Amazon Web Services(AWS)の製造スペシャリストであるハン・ジェヨン氏が、グローバル製造企業のAX転換の成功事例を紹介する。
このほか、Bespin Globalのファン・サンウォン常務が「製造現場AIエージェント、Bespin GlobalのAX構築事例」をテーマに登壇し、PoCを超えて本番運用へ移行したエージェント構築の経験と成果検証の手法を説明する。最後に、OpenAIのアカウントディレクターであるイ・ドンジェ氏が、「製造企業にとってのChatGPT Enterpriseの意味」をテーマに講演する。
ハン・ソノ副社長は「製造企業のAXがPoCで止まる理由は技術ではなく、損益との接続や、展開を決める構造が欠けているためだ」とコメント。「AXは単なる導入ではなく、全体をどう整合させるかの問題だ。成果をPoCの件数ではなく、財務が検証した業務改善として定義した瞬間、全社展開への道が開ける」と述べた。