中国の電気自動車メーカーXpengは、ロボタクシーブランド「XPENG YOYO」を発表し、招待コード制で一般向け体験登録の受け付けを開始した。自社開発のAI技術を軸に、ロボタクシーの商用化を本格化させる狙いだ。
CleanTechnicaによると、Xpengは公式サイト内にYOYOの専用ページを開設し、オンライン登録の受け付けを始めた。これまで主に従業員を対象としていた実証運行を、社外ユーザーにも広げる段階に入った。
Xpengは今回の取り組みを、技術実証から商業運用への移行点と位置付けている。YOYOは自社開発の「Turing AIチップ」と大規模モデル「VLA 2.0」を基盤とし、レベル4(L4)の自動運転を想定した車両だ。
車両にはTuring AIチップを4基搭載し、合計3000TOPSの演算性能を持つ。Xpengは、車載向けとして世界最高水準の演算能力だとしている。LiDARや高精度地図を使わず、カメラベースの認識技術のみで自動運転に対応できる点も訴求する。
開発と実証は短期間で進んだ。5月には広州で初の量産型ロボタクシーを出荷し、7月には配車から乗降までを含む運行手順全体の検証を終えた。
8月には広州当局から遠隔試験の認可を取得した。指定された1〜3級の試験区間で、運転席に安全要員を乗せない走行試験が可能になった。
利用者向け機能も強化した。乗車前に車内温度や香り機能を設定できるほか、車内には無重力シート、マッサージ機能、大型エンターテインメントスクリーンを備える。
今後は、車両販売や技術サービス、運営手数料を収益源とし、実際の車両運用は現地パートナー企業に委ねる計画だ。
もっとも、現時点では招待制による体験段階にとどまっており、一般向け商用サービスの開始時期は明らかにしていない。