ビットコインが軟調に推移している。価格は過去24時間で2%下落し、8万2423ドル近辺まで下げた。直近1週間では3%安となったが、市場では10月相場の季節性やテクニカル指標を背景に、底打ちと強気転換を見込む見方も出ている。Bitcoin Magazineが12日(現地時間)に報じた。
10月は一般に、ビットコインにとって追い風になりやすい月とされる。CoinGlassの集計によると、過去10回の10月のうち8回は上昇で終えた。
もっとも、前年は10月10日以降に弱気相場入りした。ビットコインは当時、12万6080ドルの過去最高値を付けたが、その後はドナルド・トランプ米大統領の関税を巡る強硬発言が金融市場の重しとなり、急落した。暗号資産市場ではロングポジションの清算が相次ぎ、デジタル資産市場全体で190億ドル超の清算が発生した。
その後、ビットコインは2026年の大半で軟調に推移した。ただ、直近ではここ数年で最良の四半期成績を記録し、軟化しやすい9月も堅調に終えた。このため、10月序盤に下落したにもかかわらず、市場の一部では今月の安値をすでに付けた可能性があるとの見方が浮上している。
日本の資産運用プラットフォームXWINは、データ分析企業CryptoQuantへの寄稿で「潜在的な底打ちシグナルが出ている」と指摘した。10月12日時点で、市場は米連邦準備制度理事会(FRB)の10月利上げ確率を約18%織り込んでいる一方、ブレント原油は1バレル110ドル近辺から約103ドルへ下落したとしている。
国際原油価格の上昇は、短期的にビットコインの重荷になりやすい。原油高がインフレ懸念を強め、抑制のためにFRBが利上げに動くとの観測につながるためだ。ただ、FRBが先月利上げした局面では、ビットコイン相場への影響は限定的で、発表後にはむしろ上昇したという。
XWINは、「『アップトーバー』が一方向の上昇を意味するわけではない」とした上で、「調整は次の上昇に向けた土台になり得る」と分析した。10月の季節的な強さへの期待が残る中でも、短期的な調整は十分あり得るとの見方だ。
別のアナリストは、ビットコインが365日移動平均線を上抜けた点に注目している。この動きは、弱気相場が終わった可能性を示すシグナルになり得るという。過去の市場サイクルでも、同指標の上抜けは強気相場入りのサインとして現れてきた。市場の関心は、ビットコインが足元の下落を消化し、10月特有の強さを再び示せるかに集まっている。