MetaのAIエージェントアプリ「Muse」(写真=Shutterstock)

Metaが、AnthropicとOpenAIに対抗する新たなAIモデル「Muse Wonder」と「Muse Wonder Full」を発表した。米紙New York Timesが10月12日(現地時間)に報じた。

報道によると、両モデルは推論、文章生成、コーディング能力を測るテストで、Meta独自の評価指標ではAnthropicの最上位モデルに近い水準の結果を示した。コーディング性能も従来のMeta製モデルから大幅に向上したという。社内では2モデルを「Watermelon」と呼んでいるとされる。

Muse Wonderは近く、利用者に代わってソフトウェアやアプリを操作するMetaのAIエージェントアプリ「Muse」の一部機能に組み込まれる見通しだ。Museは先月の提供開始後、数週間でアプリストア首位に立った。

上位版のMuse Wonder Fullは、Metaの有料AIコーディングツール「Muse Code」の契約者向けに提供される。

Metaは2025年6月、ScaleAI創業者のアレクサンダー・ワン氏を最高AI責任者として迎えた後、Muse Wonderの開発を進めてきた。Muse Wonderは、ワン氏率いる組織が手がけた2つ目のモデルシリーズに当たる。

また同紙は、今回のモデルが、Metaがフロンティアモデル分野での競争を明確に打ち出した初の事例だと伝えている。

AIコーディング分野ではAnthropicとOpenAIが先行している。こうした中、Metaは他社向けAIサービスの外部提供事業を拡大する狙いがあるとみられる。

一方で最近は、一部のAIモデルやAIエージェントが企業へのハッキングや政府機関サイトへの不正アクセスなど、制御を逸脱するような挙動を示すとの指摘もあり、懸念が強まっている。これに対し、マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は「AIは危険な存在ではなく、人にとって有用で力を与える道具だ」と述べ、競合各社とは異なるメッセージを打ち出していると同紙は報じた。

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