Microsoftが、NVIDIA製GPUへの依存を減らし、自社製AIチップの採用拡大に乗り出す。CNBCが12日に報じた。
報道によると、Microsoftは同日、第3世代AIアクセラレータ「Maia 300」を発表した。今後はAIリクエスト処理の中核を自社チップへ移し、データセンターへの大規模配備を進める方針だ。量産開始は2027年を見込む。
Microsoftは2023年に初のAIチップ「Maia 100」を投入し、今年1月には「Maia 200」を発表した。サティア・ナデラCEOは7月、Maia 200について、同社が運用する最新のハードウェアと比べてコスト当たり性能が30%高いと明らかにしている。
Maia 200は現在、Azure上でOpenAIのモデルを稼働させる用途に使われている。
Microsoftは、データセンターの1ラック当たりMaia 300を96基搭載する計画だ。これはMaia 200の2倍に相当する。ラック当たりのAIトークン処理量は最大7倍となり、電力1メガワット当たりのトークン処理量はGPU比で40%多いという。ジム・クライウェイン技術フェローは、Maia 300によってMicrosoft 365 Copilotの一部機能が高速化すると述べた。
スコット・ガスリー副社長はブログで、Maia製品群を数ギガワット規模で展開すると明らかにした。アリステア・スピアーズゼネラルマネジャーは「業界の変化が非常に速いため選択肢を残す」としたうえで、「適切なタイミングで、適切なモデルに合うチップを配備する」と説明した。
エバーコアISIのアナリストは、2027年1〜3月期までにMaiaがMicrosoftのAIチップ支出の約10%を占めると予測した。
Maiaは、GoogleのTPUやAmazonのInferentia、Trainiumとは異なり、外部企業には提供されていない。Moor Insights & StrategyのCEO、パトリック・ムーアヘッド氏は「Microsoftがこのチップを社外で試した事例はまだない」と語った。