韓国インターネット振興院(KISA)は10月12日、SK Telecomと連携し、電話アプリ「A.電話」に音声スパムの通報機能を導入したと発表した。通話録音ファイルと発信番号を自動で送信できるようにし、違法スパムの分析と遮断体制の強化を図る。
KISAはこれまで、Samsung Electronics製スマートフォンの標準電話アプリに搭載された「簡易通報サービス」などを通じてスパム通報を受け付け、発信番号や通報内容の分析結果を違法スパム対策に活用してきた。ただ、この仕組みはSamsung Electronics端末に限られており、通信事業者の電話アプリを使うユーザーは通報しにくかった。音声スパムの通報では通話録音ファイルが添付されないケースも多く、詳細な分析が難しいという課題もあった。
こうした課題に対応するため、KISAはSK TelecomのAI電話アプリ「A.電話」とスパム通報システムを連携させた。A.電話は、スパムやボイスフィッシングのリアルタイム検知・警告に加え、通話内容の要約機能などを備える。
今回の連携により、ユーザーは9月30日から、端末の種類にかかわらずA.電話アプリから音声スパムを通報できるようになった。KTやLG Uplusのユーザーも、Android環境で同機能を利用できる。
通報の手順も簡素化した。ユーザーはA.電話の直近の通話履歴から対象の録音内容を確認し、「スパム通報および遮断」ボタンを押すだけで通報できる。別途内容を入力しなくても、通話録音ファイルや発信番号などの情報がKISAへ自動送信される。
KISAは今後、KTとLG UplusのAI電話アプリにも同様のスパム通報機能を導入できるよう、協力の拡大を進める方針だ。
KISAのホ・ヘニョン利用者保護団長は「音声スパムに効果的に対応するには、利用者が簡単かつ便利に通報できる環境を整えることが重要だ」とコメントした。その上で、「今後も移動通信事業者や端末メーカーとの連携を広げ、通報の死角を減らすとともに、蓄積した通報データを基に音声スパムの分析と遮断を強化していく」と述べた。