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Delta Air Linesのエド・バスティアン最高経営責任者(CEO)は、Teslaのイーロン・マスク氏との確執説を否定した。機内インターネットの提供先としてSpaceXのStarlinkではなくAmazonのLEOサービスを採用した後、X上でマスク氏から批判を受けていたが、バスティアン氏は「個人的な対立はない」と強調した。

Business Insiderが9日(現地時間)に報じたところによると、バスティアン氏はCNBCのインタビューで、X(旧Twitter)上で続いていたマスク氏のDelta批判について言及し、「少なくとも私の側には、口論のようなやり取りはない」と述べた。

その上で、「私はStarlinkの大ファンで、イーロンが進めていることも高く評価している。私自身もTeslaに乗っている」と説明。「これを個人的な問題とみなすのは、まったく事実ではない」と付け加えた。

発端となったのは、Deltaによる機内インターネットサービスの選定だ。Deltaは3月、新たな衛星インターネットの提供先として、SpaceXのStarlinkではなくAmazonのLEOサービスを採用した。これに対しマスク氏は当時、Deltaは「この判断が自社にどれほど影響するか理解していない」との趣旨の投稿をしていた。

ここ2週間ほどは、マスク氏の批判のトーンが一段と強まった。きっかけは、航空業界を扱うXアカウント「JohnNYC」が、バスティアン氏の発言として未確認の引用を投稿したことだった。

その投稿には「われわれはイーロン・マスクと一緒に仕事をしたくない。私の言葉を信じてほしい」との文言が含まれていた。これを受けてマスク氏は、その内容を報じた記事を再投稿し、「バスティアンはこの件で解雇される」と書き込んだ。

その後もマスク氏は、Deltaのインターネットサービス選定を揶揄する投稿を繰り返した。9月末には「人工知能をサンドボックスに閉じ込める最良の方法は、Delta便に乗せることだ」と投稿し、機内インターネットの品質を皮肉った。

もっとも、メディア報道によれば、JohnNYCが投稿したバスティアン氏の発言は確認が取れていないという。

バスティアン氏は、こうした批判に正面から応酬しない姿勢を示している。CNBCのインタビューで関連する質問を受けた際には、「まったく気にしていない。誰にでも自分の意見を持つ権利がある」と述べた。Deltaはコメント要請にすぐには応じなかった。

マスク氏が航空会社トップと公開の場で応酬したのは、今回が初めてではない。今年1月には、欧州の格安航空会社RyanairのCEO、マイケル・オリアリー氏とも、Starlink導入を巡ってX上でやり取りを交わしている。

Ryanairはコストを理由に自社機へのStarlink搭載を見送った。これに対しマスク氏は、XユーザーにRyanairを買収すべきかどうかを問う投票まで投稿した。オリアリー氏はこれに対抗し、「great idiots」席の割引販売で応じた。

今回の一件は、航空会社による機内接続サービスの選定が、単なる技術採用にとどまらず、プラットフォーム事業者との公開対立に発展し得ることを示した形だ。DeltaはStarlinkではなくAmazonのLEOサービスを採用したことでマスク氏の批判を受けたが、同社トップはあくまで個人的対立ではないとの立場を崩していない。

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