Blizzard Entertainmentは、開発中の新作「World of Warcraft: Forever」で、既存の拡張パックに登場した種族を当面追加しない方針を明らかにした。本編とは異なる時間軸を舞台に、独自の世界観と物語を展開する考えだ。
TechRadarが11日(現地時間)に報じたインタビューで、Blizzardは「現時点で、WoWの拡張パックに登場した種族を追加する計画はない」と説明した。これにより、ゴブリンやヴァルペラ、ハラニールなどは、当面「Forever」でプレイアブル種族として実装されない見通しとなった。
こうした判断の背景には、「Warcraft」初期作品の世界観を重視する方針がある。Blizzardは、初期のリアルタイムストラテジー(RTS)シリーズの設定を土台に、新たな物語を描くことを中核方針に据えている。
「Forever」の物語は、「Warcraft III Reforged: Forsaken Kingdom」のキャンペーン後を起点とする。本編とは切り離した独自の時間軸を採用し、既存の物語を繰り返すのではなく、新たな冒険や地域を描いていく構想だという。
作風の面でも、従来のWoWとの差別化を図る。現行のWoWがアゼロス全体の命運を左右する大規模な事件を軸に展開してきたのに対し、「Forever」は初期WoWのような、より地に足のついた冒険を重視する。
Blizzardはまた、「プレイヤーはこの世界で唯一の英雄ではなく、多くの英雄の一人だ」と説明した。プレイヤーを世界の中心に据える構図ではなく、世界の一員として冒険を体験させる設計を志向している。
一方で、過去の拡張版で登場した地域を完全に排除するわけではない。今後それらの地域を追加する場合も、既存設定をそのまま再現するのではなく、「Forever」独自の解釈で描き直す方針としている。
新規種族そのものの導入を見送るわけでもない。「Forever」独自の新種族として「Skyborn」を実装する予定で、ゲーム内の現金取引(RMT)を防ぐための対応も進めている。
「World of Warcraft: Forever」は11月5日に発売予定。独自の世界観と、初期WoWを思わせる冒険体験の両立が同作の柱となる。