ビットコイン 写真=Reve AI

ビットコインは8万2900〜8万3000ドル近辺で推移し、8万2800ドルの下値支持を維持できるかが焦点となっている。米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に市場では様子見姿勢が強まっており、この水準を守れれば9万ドルが視野に入る一方、下抜けすれば夏場のレンジ相場に戻る可能性も意識されている。

11日(現地時間)、ブロックチェーンメディア「U.Today」によると、市場では8万2800ドルを年末に向けた暗号資産相場の方向感を占う重要な節目とみる向きが出ている。

足元の調整については、秋の上昇局面を経た後のテクニカルな反動安との見方が多い。チャート分析では、上放れ後に価格がいったん押し戻され、サポートとして機能するかを確かめる「強い再テスト」の局面にあると受け止められている。

8万2800ドルを維持できれば、次の上値の目安として9万ドルが意識される。反対に、この水準で下げ止まれなければ、夏場のボックス圏に押し戻される可能性がある。

アナリストのアクセル・キバル氏は、足元のビットコインが世界の株式市場と似た値動きを示していると指摘した。同氏によると、2026年5月以降の世界株では、ブレイクアウト後の再テストや強い再テストがより頻繁に見られるようになっており、ビットコインも「8万2800ドルの強い再テスト」の最中にある可能性があるという。

背景として挙げられているのが、世界的な流動性とモメンタムの鈍さだ。主要資産は従来のように一方向に上昇しにくくなっており、急騰後に深めのテクニカル調整を挟む展開が定着しつつある。暗号資産もその影響を受けているとの見方だ。

実際、ビットコインは夏場の安値以降、明確な上昇トレンドを形成してきた。7月に一時5万7800ドルまで下落した後に下げ止まり、9月には7万1500ドルと7万6100ドルの抵抗線を順に突破した。

その後、10月に入って8万2800ドル近辺まで上昇したが、現在は上抜けた価格帯が新たな支持線として機能するかを見極める局面にある。

市場心理を抑えているもう一つの要因は、10月27〜28日に予定されるFOMCだ。米連邦準備制度理事会(FRB)からタカ派寄りのメッセージが出る可能性や、高金利の長期化への警戒感を背景に、投資家はリスク資産への積極姿勢をいったん控えている。

こうした見方は分散型予測プラットフォームにも表れている。市場参加者は、ビットコインが心理的節目の8万ドルを一時的に下回る可能性を63%と見込んでいる。

もっとも、現時点でチャート上に恐怖売りや投げ売りを示す明確なシグナルは出ていない。価格は2025年10月に付けた過去最高値12万6080ドルをなお約3分の1下回る水準にあるが、長期保有の大口投資家が持ち高の圧縮を急いでいる様子もうかがえない。

キバル氏も現在の相場を「テクニカルな小休止」と総括している。同氏は自身のX(旧Twitter)で、2026年5月以降は世界株でブレイクアウト後の再テストや強い再テストが増えているとした上で、ビットコインについても「8万2800ドルの強い再テスト」を経ている可能性があり、「まだ維持している」と投稿した。

このため、今後数日間は8万2800ドルを守れるかどうかが最大の注目点となる。この水準を維持できれば、今回の調整は上昇局面の一服と受け止められる余地がある。一方で、支持線を明確に割り込めば、ビットコインは夏場の調整レンジに再び押し戻される可能性が高まる。

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