AI・データ基盤のHRテックプラットフォームを手がけるJobKorea(運営会社: WorkSphere)は12日、2026年第3四半期の求人広告分析を公表し、企業の採用現場でChatGPTやClaude、Geminiといった具体的なAIツール名を明記する動きが急速に広がっていると明らかにした。
同社によると、2026年第3四半期にClaude、ChatGPT、GeminiなどのAIツール名を含む求人広告は前年同期比170%増となった。「AI」「人工知能」に言及した求人も増えたものの、個別ツール名を直接挙げた求人の伸びがこれを大きく上回った。
JobKoreaは、企業の採用要件が「AI活用能力優遇」といった抽象的な表現から、実務ですぐに使える具体的なツール経験を問う方向へシフトしていると分析する。ツール別ではClaude関連の求人が770%増と最も大きく伸び、Geminiが500%増、ChatGPTが165%増、Copilotが96%増、Midjourneyが46%増で続いた。
AIツール関連求人に占めるClaude明記求人の構成比は、前年の17%から今年は55%に上昇した。
AI活用に求めるスキルも具体化している。生成AI、プロンプトエンジニアリング、AIエージェント、バイブコーディングといったキーワードを含む求人広告は、前年第3四半期比で235%増加した。社内データとAIを連携させる技術や、AIサービスを直接構築するスキルを求める求人も増えている。単なるツール利用経験にとどまらず、AIを業務に組み込めるかまで問うケースが目立ったという。
こうしたAIツール活用能力への要求は、開発職に限らない。今年下半期には、大手企業グループの1社がマーケティング職や営業・運営職の求人で、優遇条件として「AIツール(ChatGPTなど)を積極的に活用する人」を明記した事例もあった。
一方、従来型のスキル要件は減少傾向にある。前年と比べると、Microsoft Wordを含む求人広告は16%減、コンピュータ活用能力は10%減、Photoshopは9%減となった。Excelのみ10%増と小幅な伸びにとどまった。
JobKoreaの担当者は「生成AIが現場で日常的なツールとして定着する中、企業はAIへの理解があるだけでなく、具体的なAIツールを実務で使いこなせる人材を求めている」とコメントした。その上で「JobKoreaも採用プロセス全般にAI技術を取り入れてきた。今後も技術の高度化を通じて、企業と求職者の双方に、より精緻で効率的な採用体験を提供していく」としている。