Adobe代替のオープンソースツール群「ArtCraft」の開発者が、Microsoft Officeの代替をうたう3つのアプリを新たに公開した。米Tom's Hardwareが11日(現地時間)に報じた。
報道によると、開発者のブランドン・トーマス氏は、Excel、PowerPoint、Wordに対応する代替アプリとして「GridCraft」「DeckCraft」「WordCraft」を公開した。3アプリはいずれもAnthropicのClaudeを用いて開発したという。ソースコードはArtCraftのGitHubで公開されており、誰でも無償でダウンロードできる。
トーマス氏は、ソフトウェアエンジニアとして15年の経験を持つ。ArtCraftの注目度が高まる一方で、同プロジェクトを「バイブコーディング」によるソフトウェアや、低品質なAI生成コンテンツ(AI slop)だとみなす批判も出ていた。これに対し同氏はXへの投稿で、自身にコーディング能力があると反論した。
ArtCraftは、macOS、Windows、Linuxの各環境で共通のユーザー体験を提供できる点を特徴としている。AdobeのアプリはmacOSとWindowsでは動作するが、Linuxでは別途、互換レイヤーやWindowsエミュレーションが必要になる。一方、GoogleはSheets、Docs、Slidesをブラウザ経由で無償提供しているものの、オンライン中心のため、ソフトウェアを手元で保持して使う形にはならない。
ArtCraftのDiscordコミュニティも急速に拡大している。3Dプリンティングやエンジニアリング分野の愛好家の間では、Autodesk代替アプリ「CADCraft」も話題に上ることが多いという。ただ、Tom's Hardwareは、現時点では多くのアプリが代替対象となる製品の水準に大きく及んでいないと伝えている。