写真=Oracle Korea

Oracleは、企業業務を自動化するAIエージェントの開発・運用基盤「Fusion Clo」を発表した。顧客企業にとって管理性を高めやすい一方、Oracle製品への依存が一段と強まる可能性も指摘されている。

米The Registerが9日(現地時間)に報じたところによると、Fusion CloはOracle Cloud Infrastructure(OCI)上でFusion Applicationsと連携し、ERPや財務、サプライチェーン管理(SCM)関連の業務を自動化する。

利用するAIモデルにはGoogleやOpenAIの最新モデルを想定しており、今後は他社モデルにも対応する予定という。

Oracleのマイク・シシリアCEOは「Fusion Cloは、AIを業務支援にとどめず実行の段階へ進めるものだ」と述べた。その上で、「顧客は基幹業務において、より複雑な作業を自動化できる」と説明した。

Gartnerは、Oracleが既存システムにAI機能を単に後付けするのではなく、アプリケーション基盤そのものをエージェント中心に再構成していると評価した。

大規模言語モデル(LLM)で大量データをそのまま処理すると、コストが大きく膨らむ可能性がある。Gartnerによれば、Fusion Cloはエージェントが判断と作業設計を一度行い、実際の計算処理は別の演算エンジンに委ねることで、この問題を回避しやすくしている。

一方で、Forresterのクレイグ・ル・クレア上席アナリストは、エージェントシステムに業務を委ねるには、なお解決すべき課題が多いと指摘した。

Fusion Cloは、Oracle製品群の中で利用することを前提としている。しかし企業の現場では、Salesforce、Pega、UiPath、LangChainなど、複数ベンダーのツールを組み合わせてエージェントを構築するケースが少なくない。

ル・クレア氏は「Oracleのようなプラットフォームは汎用的な業務には適している」とした一方で、「複雑で差別化が必要なエージェントについては、別の開発ツールや大規模クラウドプラットフォームを使う方が望ましい」と述べた。

The Registerは、Fusion CloがFusion ApplicationsとOCIへの依存度が高いことから、すでにOracleに多額の投資をしている企業にとっては、管理強化やコスト削減の効果が見込めると指摘した。その半面、複数ベンダーを併用する企業にとっては負担になり得ると伝えている。

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