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AIモデル「Jev」を開発するTypesafeが、企業価値75億ドル(約1兆1250億円)で8億7000万ドル(約1305億円)を調達した。SiliconANGLEが9日(現地時間)に報じた。

報道によると、資金調達はAndreessen Horowitzが主導し、Sequoia Capital、DCVCのほか、非公開のエンジェル投資家も参加した。Typesafeは、Jevの公開から1カ月足らずで大型調達を実現したという。

同社によれば、JevはすでにFortune 500企業のおよそ3分の1に採用されている。

企業向けアプリケーションがAIモデルを利用する場合、一般的なモデルは人が読む自然文で結果を返す。このため、アプリケーション側では必要な値を文章から抽出し直す処理が必要になる。

これに対しJevは、当初からアプリケーションがそのまま扱える値だけを返す設計を採る。「はい/いいえ」の回答や項目番号、スコアなどを直接出力し、後処理を省けるのが特徴だ。

Typesafeによると、Jevが処理するタスクは大きく3つある。二者択一の回答、リストからの項目選択、スコアリングだ。スコアの基準は開発者が定義でき、サイバーセキュリティのアラートの深刻度評価や、カスタマーサポート案件の緊急度の数値化といった用途を想定している。

出力が簡潔なため、開発者はデータ加工のためのコードを減らせる。開発期間の短縮に加え、コードの簡素化によって不具合リスクの低減にもつながるとしている。

またJevは、スコアリングや項目選択の際に、回答精度に対する信頼度も数値で返す。アプリケーション側はこの値を活用することで、ハルシネーションによる影響を抑えられるという。

TypesafeはJevの学習に、強化学習を発展させた「補正された決定のための強化学習」方式を採用したとしている。モデルアーキテクチャも独自に開発したという。

同社によれば、Jevの応答時間は700ミリ秒以内。一部のフロンティアLLMと比べて最大200倍高速で、コスト効率は最大100倍高いとしている。

Jevは、Typesafeが準備を進める「System One」モデル群の1つに位置付けられる。今回の調達資金を活用し、同シリーズの拡充を進めるほか、大企業向け機能の強化にも充てる方針だ。

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