Googleが次世代AIモデル「Gemini 4」の投入時期を、当初の年内計画から大幅に前倒しする見通しだ。米The Informationが報じ、その内容を複数のテック系メディアが25日(現地時間)に伝えた。
報道によると、この方針はGoogle DeepMindの責任者のコライ・カブクオグル氏が、The Information主催の「AI Agenda Live Summit」で明らかにしたもの。カブクオグル氏は、Gemini 4について年末より「はるかに早く」投入されると説明したという。
一部のGoogleファンの間では10月投入との見方も出ているが、現時点では推測の域を出ていない。
Google DeepMindによれば、Gemini 4は現在、事後学習(post-training)の段階にある。膨大なデータを用いた基盤モデルの学習はすでに終えており、今後は微調整や強化学習、人間のフィードバックの反映などを進めるとみられる。
Gemini 4の派生モデルでは、ProとFlashのどちらが先に投入されるかは明らかになっていない。
Googleは昨年末にGemini 3 Proを投入した後、大規模言語モデル(LLM)分野で競合に後れを取ったとみられている。高性能LLMではOpenAIとAnthropicが主導し、Googleは小型で効率性の高いモデルに軸足を移してきたとされる。
もっとも、Googleは昨年までAI分野の有力企業とみなされていた。インフラ、データ、アプリケーション、モデルを一体で抱える垂直統合型の体制を備え、MicrosoftやAmazonなどのハイパースケーラーと比べても優位性があるとの見方があった。
それでも、足元では十分な存在感を示せていない。今年はAntigravityとGemini CLIを投入したものの、OpenAI CodexやClaude Codeに対抗するコーディングツールとしては定着していないと報じられている。
この間、米AI業界の「3番手」を巡る構図でもGoogleの立場は揺らいでいるという。報道では、MetaとSpaceX AIがGoogleを押しのける可能性を示しており、SpaceX AIのGrokとMetaのMuse Sparkは、総じてGemini Flashの最上位モデルを上回る性能を示していると伝えられている。